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PCOSのクロミフェン治療について

Medu4で穂澄先生の講義で、PCOSは視床下部のGnRHの分泌亢進も原因の一つと習いました。では、なぜPCOSの治療にGnRHの分泌を促すクロミフェンが使われるのでしょうか?PCOSの発生機序とクロミフェンの作用は違うという事でしょうか?

回答2件

  • こんばんは。
    PCOSの機序は正確には不明のようです。
    ですので、穂澄先生の授業通り、肥満によるというのも説の一つだと思われます。

    しかしクロミフェンの説明のためには莢膜細胞のアンドロゲン産生過剰説の方が理解しやすいと自分は思っています。
    これは莢膜細胞がアンドロゲンを過剰に産生することで、肝臓での性ホルモン結合グロブリンの産生低下をきたします。
    そのため遊離のエストラジオールが異常に増殖し卵胞期〜排卵期でもないのに視床下部を刺激し、LHサージのようにLHを出させてしまいます。これにより相対的にFSHは下がりますね。その結果さらに莢膜細胞のアンドロゲン産生が増え始めに戻ります。

    この循環を断ち切るためにはエストラジオールのフィードバックを止めれば良いので、エストラジオールより親和性の高いクロミフェンを用いて競合させることで正常なgnrh分泌になることを期待し、排卵させる事で治療となるのだと思います。

  • ご回答ありがとうございます。
    競合させて正常の分泌を促すということですね。フィードバックという観点から見ると分かりやすかったです。

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