SIADHにおいてNaの大幅低下により、ADHが下がらなくてはいけない という説明をなされていて、そこに関しては理解することができたのですが、その後 感度以上で増加している と説明があり理解が追いつかなかったのですが、結局なぜADHは増加するのでしょうか?
本来感度以下になってなくてはならないものが、感度以上だとすれば、それは増加してると言えませんか?
一定量以上に増えたら「感度以上」になると思うのですが......。
「感度」という用語の意味でしょうか?
こちらこそ、質問の意図がわからず申し訳ないです。
本来感度以下のはずのADHが感度以上
↑上昇していると解釈する
上記に関しては解決でしょうか。
SIADHの病態は、不適合分泌
という言葉から分かるとおり
本来抑制されるべきADHが
抑制されずに分泌されている
ということですが、
じゃあなぜ分泌されてしまうのか、
というのがみくりあ様の
疑問なのでしょうか。
ADH分泌の原因は様々で、
ADH分泌腫瘍(SCLC,悪性中皮腫など様々な悪性腫瘍),肺結核,薬剤など有名なもの以外にも
血漿浸透圧上昇,細胞外液低下,血圧低下,嘔吐・疼痛・ストレス,甲状腺機能低下などが
原因になります。
ADH分泌腫瘍などはADHが
絶対的に過剰で理解が容易ですが
浸透圧受容器の異常や
ADHの受容体であるV2受容体が
過敏になっている場合などは
相対的過剰(ADHの量のわりに自由水の再吸収が亢進し血漿Na濃度が低い,または血漿Na濃度が低いわりにADHが分泌されてしまっている)
になっているので少しややこしい
かもしれません。
ちなみに自由水の再吸収が亢進し
腎血流が増加するため
renin,ひいてはRAA系が抑制されることも
低Na血症に拍車をかけているようです。
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