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両側反回神経麻痺で呼吸困難をきたす理由

いつもお世話になっております。
あたらしいマイナー③・耳鼻咽喉科の5.4で扱われた両側反回神経麻痺で呼吸困難をきたす理由について、疑問に思ったので質問させて頂きます。
まず片側の反回神経麻痺では、病側の声帯の閉鎖がうまくいかなくなるため、高音が出せなくなり(高音を出すためには狭いところを空気が通る必要がある、口笛の原理)、低調な声になったり嗄声を呈したりする、というのは理解できました。
しかし、両側反回神経麻痺では、両側の声帯の閉鎖がうまく行かなくなり、高音発声障害が悪化するというなら分かるのですが、声帯が閉じてしまっているわけではないのに(むしろ閉鎖障害がある)、なぜ呼吸困難をきたすのでしょうか?
どなたかご教授いただければ幸いです。

回答2件

  • 声帯が閉じなくなった場合(=開いている場合)、唾液が気管に入ってむせてしまい呼吸がしにくくなるのではないでしょうか。

    また、反回神経が支配する筋肉には後輪状被裂筋、外側輪状被裂筋、甲状被裂筋の三つがあるそうですが、これらは順に声門を開く役割、声門を閉じる役割、声帯を短縮・弛緩させる役割があるそうで、声帯は反回麻痺によって閉じる場合も開く場合もあるのだと思います。  https://ja.m.wikipedia.org/wiki/反回神経

  • 声帯麻痺では必ずしも声帯が外側で固定され閉鎖不全になるというわけではなく,声帯が正中で固定されることも珍しくありません。そのような固定が両側にて起きると通気・呼吸が困難になります。
    検索で症例検討を見つけたので掲載します。声帯の固定位置と呼吸困難の有無・気管切開の有無の対応が表になっており,参考になるかと思います。
    https://www.jstage.jst.go.jp/article/larynx/27/1/27_6/_pdf/-char/ja

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