Wallenberg症候群について調べていると、角膜反射の消失をきたすと書いてあるものがあります。
角膜反射の経路を見ると、三叉神経主感覚核や顔面神経核は橋に存在するため、延髄外側の障害では出てこないと思うのですが、なぜ角膜反射の消失が起きるのでしょうか。
回答よろしくお願いします。
>角膜反射の消失をきたすと書いてあるものがあります
↑の出典をお願いします。
QUESTION BANK 2018 J-125
「・延髄背外側の障害による疾患で、~~病変部位の同側に三叉神経障害(温痛覚麻痺、角膜反射の消失・低下)とHorner徴候、球麻痺~などの症状が見られる。」
とありました。
また、QBオンラインで73A39の解説を見るとWallenberg症候群では角膜反射に差が見られると書いてあります。
古い文献ですが、以下のようなものもありました。
https://webview.isho.jp/journal/detail/abs/10.11477/mf.1406203647
他社の予備校の講師の方が「Wallenberg症候群では角膜反射の消失が見られる。」と言っていたのが僕の疑問の始まりです。
教科書には載っていないですし、気にしなくてよいでしょうか。
だったら他社に聞いてくれ、という気もしますが、グチを言っても仕方ないので、一緒に考えましょうか。
Wallenberg症候群で顔面の温痛覚低下がみられるのはなぜですか?
すいません、なかなか質問できるような場がなくてここで聞いてしまいました。medu4受講しているので許してください。
自分も、問題解説も含んでいる予備校講義のあとQBをするのは効率が悪いと気付きだしたので最近勉強法は変えています。穂澄先生の言うように、使う教材はなるべく少なく絞ろうと思います。
顔面の温痛覚は三叉神経脊髄路で知覚されます。顔周辺部からの温痛覚線維は橋から脳幹に入り、同側の延髄外側を通りながら頸髄まで下行します。頸髄で交叉後、対側の延髄内側を通りながら上行し大脳皮質感覚野に伝えられます。
よって延髄外側の障害では、患側の顔面の温痛覚が障害されます。
いかがでしょうか。
はい、よいと思います!
三叉神経脊髄路核はすごく長い核で、延髄にも顔を出しているため、Wallenberg症候群で障害されるわけですね。
しかるに、角膜反射にも三叉神経脊髄路核が一役買っているため、ここの障害でやられるのだと思います。
ありがとうございます。
角膜反射は顔面の触覚だけではなく、痛覚刺激も求心路として機能していると考えれば三叉神経脊髄路の障害で角膜反射の低下が見られても自然ですね。
ログインするとコメントを投稿することができます。