解決済 -

乳癌と血中エストロゲン

あたらしい内科外科「呼吸器」の9.5「乳癌」では,乳癌のリスク因子として高エストロゲン状態とあり,その中に閉経とありますが,
加齢老年学で学習するように閉経ではむしろエストロゲン低下なのではないでしょうか?

回答2件

  • タクサン様
    確かに閉経によって、卵巣から分泌されるエストロゲンは低下します。しかし体内において、エストロゲンは卵巣だけからつくられているわけではありません。副腎(皮質)からもエストロゲンはつくられています。
    具体的には副腎(皮質)の網状層でアンドロゲンが産生されます。このアンドロゲンがアロマターゼという酵素によって、エストロゲンに変化します。アロマターゼという酵素は脂肪から産生されるという性質があります。閉経によって体内の脂肪が増加する(高コレステロール血症となる)と、より多くのアロマターゼが産生され、その分多くのアンドロゲンがエストロゲンへと変化することによって、高エストロゲン状態となるのではないかと考えられます。

  • ありがとうございます。
    閉経による乳癌リスクは上昇は、エストロゲン低下の影響を上回る高コレステロール血症によるものということですね。

コメントを投稿する

ログインするとコメントを投稿することができます。

  • 関連トピック

    なし