「最新版がみたい」的な問い合わせに対する回答

よくある質問①

2019年度版の『あたらしい内科外科』で現在勉強しているのですが、今後2020年度版も見ることができるのでしょうか?

よくある質問②

動画視聴の延長について質問なのですが、現在3年生の時点で購入した授業内容を6年生まで見続けるとして、3年も経つと授業自体も大きく変わってしまうのではないかと懸念しております。

回答

ご存知の通り、医学の進歩は早く、タケノコのように新しいガイドラインが出てきます。 
が、医学の考え方や思考方法といったベースの部分はたった数年で変わることはありません。 
 
現在『あたらしい内科外科』をご受講いただいているようです。この講座ではむしろ「何年経っても変わらないこと」を習得してほしいと考えています。

1つ面白い例を提示しましょう。こちらは平成31年に施行された医師国家試験で出題された問題です。 
なんと統計値は4年前の平成27年を聞いています。 
つまり、逆に平成30年など最新の統計データを知っておいても無意味だったわけです。 
では、年度ごとにすべての値を覚えるべきなのでしょうか? 平成27年、28年、29年、30年と、毎年覚えましょうか?
......むろん、それは無意味ですし、膨大すぎて記憶が現実的ではありませんね。 
大切なのは、↑の問題で言えば、国民医療費についての原理や概念、そして大まかなベクトルを知っておくことなのです。 
 
むろん、新しい国試が施行された後、これまでのテキストでは対応できない知識も出てきます。それを新年度の講座で毎年改訂して追加するわけですが、medu4ではこの改訂された部分のみをお伝えする『Update講座』というものを毎年夏に作成しています(1年分が2コマでUpdate完成)。 このたった2コマの内容を各自のテキストに追記していただければ、他に何もやらなくてもテキストは常に最新に保たれます

もしかしたら「毎年新しい講座が出る度に、最新版を見れるようにする」といった宣伝文句を他社では謳っているかもしれません。しかしよく考えてみて下さい。毎年数十〜数百コマに及ぶ講座を再度視聴し直すのですか? ほとんど内容が同じ講座を再度貴重な時間をかけてイチから再受講する必要はあるのでしょうか? 答えはNoです。そんな余計な時間をビデオ講座に消費するくらいなら、一度受講完了したテキストをベースにして問題演習等アウトプットをした方がはるかに実力が伸びます。medu4は受講者のみなさんの勉強から無駄・重複・漏れをなくすことをモットーにカリキュラム設計をしています。そのため、固定年度のベース講座+それ以降のUpdate講座受講、という効率的な知識更新を推奨しております。
 
医学の勉強には終わりがありません。医師になってからもずっと学習が続きます。が、CBT、進級試験、卒業試験、国家試験、といった節目節目で自分なりに一度 "完成" させる必要があります。medu4の『あたらしいシリーズ』を最後までご受講いただければ「何年経っても変わらない本質」をベースに試験対策を最短コースで完成させることができます。これにあれこれ独自に教材を追加してもやることが増えるだけで得点には直結しません。上記の公衆衛生の問題の例で例えて言うなら、medu4の講座でせっかく国民医療費についての原理や概念、そして大まかなベクトルをお伝えしたのに、それを信じきれず独自に平成27年から細かなデータを覚え続けていくような作業を追加してしまうようなものです。現在ご受講中の講座+Update講座でなんの問題もなく合格できますので、安心してください。 
 
以上に示したような総合的な学習者の利便も考え、medu4では「初回に受講した年度のバージョンで国試まで戦う」というスタンスを今後も継続していく予定です。ご理解いただけますと幸いです。

要点

✓『あたらしいシリーズ』で体得してほしいのは、何年経っても変わらない普遍的な事実であり、国試合格に欠かせないのはそういう事実。
✓CBTや国試合格に大切なのは「いかに早期に全科目を完成させるか」。新しい知識を追求し続けるといつまで経っても完成しないし、覚えることが無限大に広がってしまいエンドレス。
✓受験生が思っているほど、医師国家試験は最新の事実を問うてこない(そう言って煽るスタンスの予備校講師も業界にいるのが残念ですが)。
✓万が一、そうした内容が出題されたとしても多くの学生が対策を間に合っておらず、合否を分けない。
✓ゆえに「最新版」にこだわる必要はなく、現在受講している講座を信じて復習を繰り返すことがむしろ重要。これで全く問題なく医学部時代の全試験に合格できる。

OUTLINE

概要