111G68

この患者にみられる可能性が高いのはどれか。

肺胞気-動脈血酸素分圧較差〈A-aDO2〉の低下
肺コンプライアンスの低下
肺内シャントの減少
PaO2/FIO2比の上昇
気道抵抗の低下

解答: b

111G68の解説

a 気胸や肺炎の存在によりA-aDO2は上昇する。
b 正しい。肺の広範な炎症により、コンプライアンスは低下していると予想される。
c 肺胞レベルで正常に酸素を受け取れる血流は減少する。ゆえに、肺内シャントは増加する。
d リザーバー付マスク6L/分におけるFIO2は約0.6である。ゆえにPaO2/FIO2比〈P/F比〉は63÷0.6=105と低下している。
e 気道の圧迫や分泌物の存在、さらには誤嚥などの影響により気道抵抗は増加する。
※a・c〜eは一般に好ましい所見である。重症感ただよう臨床像からは、よく分からずとも消去法でbは選べる。

正答率:66%

テーマ:【長文3/3】上部消化管内視鏡処置後の穿孔の検査所見

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