111F17

8歳の男児。腹痛を主訴に母親に連れられて来院した。昨日午後の授業中におなかが痛くなり早退した。帰宅したら腹痛は治まり、いつも通り夕食を食べて入眠したが、今朝おなかが痛くて目が覚め、痛みが続くため受診した。

急性虫垂炎を鑑別するために患児に尋ねる有用な質問はどれか。

「学校に行くのは楽しいかな」
「おなかのどこが痛いのかな」
「うんちは1日に何回するの」
「昨日の給食は何を食べたの」
「おなかを痛がっているお友だちはいるかな」

解答: b

111F17の解説

家に帰ると治まる腹痛。機能的な病態を考えるが、器質的疾患の除外を行うことが重要だ。この場合年頭に置くべき疾患は急性虫垂炎であり、虫垂炎に特徴的な質問を選択する。
a 心因性を裏付ける質問ではあるが虫垂炎に対する質問ではない。
b 正しい。腹痛の存在部位を尋ねるべきだろう。
c 便秘や下痢の有無を問う質問であるが、虫垂炎に特化した質問ではない。
d 食中毒を疑う際の質問である。
e 腸炎を疑う際に聞くが、虫垂炎に特化した質問ではない。

正答率:93%

テーマ:急性虫垂炎を鑑別するために尋ねる質問

フォーラムへ投稿

関連トピック

なし