110D18

妊娠高血圧症候群のため入院中の妊娠32週の患者が上腹部痛を訴えた。
まず確認すべき血液検査項目はどれか。3つ選べ
Ca
LD
AST
血小板数
ヘモグロビン

解答: b,c,d

110D18の解説

妊娠高血圧症候群〈HDP〉患者の上腹部痛、という情報だけからは疾患を特定することはできない。しかしながら、選択肢から3つ選ばせる形式であるため、選択肢を眺めていればHELLP症候群が想起できるはずである。
a Ca値は関係ない。
b・c 正しい。溶血により上昇する。
d 正しい。血小板数が低下する。
e 溶血によりヘモグロビン値も低下するが、妊婦は水血症によりヘモグロビン値がただでさえ低値になりがちである。ゆえに有効な指標とはならない(血小板値を測定した場合、必然的にヘモグロビン値も分かるため、あえて本選択肢にバツをつけさせる必要性は感じないが)。

正答率:60%

テーマ:妊娠高血圧症候群〈HDP〉患者の上腹部痛でまず確認すべき血液検査項目

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