109I48

80歳の男性。発熱と食欲低下とを主訴に来院した。半年前から食事中にむせることがあった。3か月前に発熱で入院しペニシリン系抗菌薬で治癒した。2日前から発熱が出現し食事摂取ができなくなったため受診した。胸部エックス線写真で右下肺野に浸潤影を認め、前回と同じ抗菌薬で軽快した。1年前に脳梗塞の既往がある。
この患者の繰り返す病態の予防に効果が期待できるのはどれか。
口腔ケア
食後の臥位安静
鎮咳薬の服用
向精神薬の服用
ヒスタミンH2受容体拮抗薬の服用

解答: a

109I48の解説

半年前から食事中にむせていた80歳の男性。3か月前にも入院したエピソードあり。胸部エックス線写真で右下肺野に浸潤影がみられており、誤嚥性肺炎が考えられる。1年前の脳梗塞により(偽性)球麻痺をきたしている可能性が高い。
a 正しい。口腔内を清潔に保つことで、誤嚥時の感染リスクを下げる。
b〜d これらすべてリスクを高めてしまう。
e ヒスタミンH2受容体拮抗薬は胃酸抑制作用がある。これを服用することで胃内細菌が増殖し、誤嚥により肺内へ菌が侵入しやすくなってしまう。

正答率:97%

テーマ:誤嚥性肺炎の予防

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