109G49

20歳の男性。大学へ行かないことを主訴に家族とともに来院した。2年前に大学に進学したものの半年後から行かなくなり、昼夜逆転の生活が続いている。趣味の集まりには月1回程度参加し、時に買い物に出かけたりするものの、その他は自室にこもり終日インターネットでゲームなどをして過ごしている。不規則ではあるが食事や入浴はしている。「仕方なく来院した」というが礼節は保たれ、質問に対して的確に回答し、表情の動きは自然である。身体所見に異常を認めない。
まず行うべき対応として適切なのはどれか。
大学へ行くことを促す。
インターネットを禁止する。
睡眠日誌をつけるよう指示する。
趣味での外出を増やすよう助言する。
今の生活について悩みがないか話し合う。

解答: e

109G49の解説

引きこもりの20歳の男性。引きこもり症例では106B47, 105E57のように統合失調症を鑑別する必要があるが、本症例では礼節が保たれ、表情の動きは自然なため否定的。現時点では病的意義を感じない。
a~d しっかりと問診することなくこれらの指示・助言をしたところで効果はあるまい。
e 正しい。まずは悩みを話し合うべきである。

正答率:94%

テーマ:引きこもりの大学生への対応

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