109E62

3か月後に発熱と腰背部痛とに加えて尿量が減少したため再度来院した。左腰背部に叩打痛を認め腎嚢胞の感染を疑った。
正しいのはどれか。
尿培養検査が高率に陽性となる。
Gram陰性菌が原因である可能性が高い。
MRIは嚢胞感染の診断に特異度が高い。
感染嚢胞ドレナージは有用性が低い。
腎摘出術は禁忌である。

解答: b

109E62の解説

a 嚢胞は尿管との交通がないため、尿培養で陽性となる可能性は高くない。
b 正しい。腎嚢胞感染は大腸菌(グラム陰性桿菌)が起炎菌の可能性が高い。
c MRIで感染症を判別するのは困難。
d 嚢胞内に菌が閉じ込められている状況であり、ドレナージは有効。
e 真っ先に腎摘出するというわけではなかろうが、治療抵抗性で再発を繰り返す場合には考慮する選択肢である。

正答率:84%

テーマ:【長文3/3】腎嚢胞の感染の検査所見

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