109E52

2歳の男児。息が荒く喘鳴があることに気付いた母親に連れられて来院した。2日前から発熱と咳とがあり近くの診療所で上気道炎として治療されていたが喘鳴が出現したため救急外来を受診した。体温37.5℃。咽頭に軽度の発赤を認める。胸部聴診で吸気時に喘鳴を認める。頸部エックス線写真の正面像(A)と側面像(B)を別に示す。
考えられる疾患はどれか。
アデノイド
喉頭軟化症
急性喉頭蓋炎
気管喉頭異物
クループ症候群

解答: e

109E52の解説

2歳男児の吸気性喘鳴。画像Aにてpencil sign〈steeple sign〉を認め、クループ症候群の診断となる。画像Bでは特に異常を指摘できない。
a 画像Bでアデノイドの腫脹がみられるはず。
b 喉頭軟化症は喉頭部の軟骨形成不全により吸気性喘鳴をみる。109F23, 108G28でも登場しており、要チェック。
c 画像Bでthumb signがみられるはず。
d 画像Bにて異物はみられていない。また大きさにもよるが、急激に発症・進行するはずである。
e 正しい。上記の通り。

正答率:80%

テーマ:クループ症候群の診断

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