109I13

消化管疾患とその合併症の組合せで誤っているのはどれか。
Crohn病 --------- 痔瘻
偽膜性腸炎 --------- 肝膿瘍
Meckel憩室 --------- イレウス
潰瘍性大腸炎 --------- 中毒性巨大結腸症
虚血性大腸炎 --------- 大腸穿孔

解答: b

109I13の解説

消化管疾患についての一般問題であり、一見パターン通りかと思いきや案外難問である。
a Crohn病では肛門病変がみられる。
b 誤り。偽膜性腸炎はC.difficileが原因だが、肝膿瘍は大腸菌や赤痢アメーバが原因となる。
c Meckel憩室でイレウス、というのは聞いたことがないということで誤りと考えた受験生も多かったようだが、迷入した胃粘膜より分泌される塩酸により消化管出血をみる。これにより腸管が狭窄し、イレウス症状を呈することがある。また、腸重積を合併することもあり、その場合もやはりイレウス症状を呈する。
d 潰瘍性大腸炎〈UC〉では強い炎症により麻痺性イレウスをみる。これが進展すると中毒性巨大結腸症となる。
e 虚血性腸炎といえば経過観察、というのが定石なので、eは誤りと考えた受験生も多かったようだが、当然ながら虚血の程度が広ければ穴はあくだろう。臨床問題なのか一般問題なのか、すなわち、特定の状況について議論しているのか、一般的な話をしているのか、を考えて回答する必要あり。

正答率:73%

テーマ:消化管疾患とその合併症の組合せ

フォーラムへ投稿

関連トピック

なし