109G66

入院し、ベッド上安静とした上で治療を開始した。入院3日目には発熱と呼吸不全とは改善した。同日の夕方から落ち着きがなくなり、夜には大声をあげるようになった。翌日に撮影した頭部CTで脳全体の萎縮を認める。
今後の対応として正しいのはどれか。
胃瘻造設
身体拘束
早期離床
認知症治療薬の投与
ベンゾジアゼピン系睡眠薬の経口投与

解答: c

109G66の解説

高齢者、感染症による入院、夜間、とリスクが揃っておりせん妄が考えられる。
a 経口摂取ができない場合に考慮される。
b 身体拘束によるストレスはむしろせん妄のリスクとなる。
c 正しい。早期離床と早期退院が有効な対応である。
d 脳全体の萎縮はいわゆるaging brainであり、これがあるから即認知症、というわけではない。
e 睡眠薬投与により覚醒レベルが低下し、せん妄が増悪しかねない。

正答率:90%

テーマ:【長文3/3】せん妄をみた患者の今後の対応

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