108I48

2か月の男児。右下腹部の膨らみを主訴に母親に連れられて来院した。全身状態は良好であり、機嫌もよい。膨らみを触れても痛がる様子はない。強く押すと消失するが離すとまた膨らむ。下腹部の写真を別に示す。
母親への説明として適切なのはどれか。
「緊急手術が必要です」
「膨れた時には浣腸してください」
「いつもより哺乳量を減らしてください」
「時々押して平らになることを確認してください」
「できるだけ泣かさないように注意してください」

解答: d

108I48の解説

下腹部の写真では鼠径部の膨隆がみられる。年齢的にも鼠径ヘルニアが考えられる。機嫌がよく、膨らみを触れても痛がる様子がないため、嵌頓はしていないようだ。
a 嵌頓していないため緊急手術は不要。
b 膨隆部に便などが貯留しているわけではない。浣腸は無効。
c 哺乳量の制限は不要。
d 正しい。嵌頓していないかを確かめるべく時々押すとよい。また、鼠径ヘルニア児では腹壁筋にテンションがかからず発達が不良となることが多い。用手還納を行うことで、腹壁筋の発育も促進できる。
e 泣くことで鼠径部は膨隆しやすくなるのは事実だが、それに気を配りすぎることで両親の負担も増え、健やかな養育に差し障りが生じる可能性が高い。

正答率:91%

テーマ:乳児鼠径ヘルニアに対する母親への説明

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