108I10

慢性炎症性疾患に伴う貧血で誤っているのはどれか。
Fe値低下
赤血球寿命短縮
フェリチン値低下
ヘプシジン産生亢進
総鉄結合能〈TIBC〉低下

解答: c

108I10の解説

以下、慢性炎症性疾患に伴う貧血の病態について順を追って解説するため、選択肢番号が前後することに留意されたい。
d 慢性炎症により生じるIL-6などのサイトカインによりヘプシジン産生が亢進する。
a・c ヘプシジンはフェリチンから血清Feを取り出す過程を阻害するため、フェリチン値は上昇し、Fe値は低下する。
e 慢性炎症により肝臓を中心にガンマグロブリンなどの抗体産生が活性化し、トランスフェリンの産生が相対的に低下する。ゆえに総鉄結合能〈TIBC〉は低下する。
b また、慢性炎症により生じるマクロファージなどにより赤血球が壊されやすくなることも知られており、赤血球寿命が短縮する。
以上より、cが誤り。

正答率:75%

テーマ:慢性炎症性疾患に伴う貧血〈ACD〉の検査所見

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