108E45

75歳の男性。心窩部痛を主訴に来院した。3か月前から心窩部に持続する鈍痛を自覚し、徐々に増悪してきた。食欲低下も伴うようになったため受診した。腹部は平坦、軟。臍周囲に可動性のない腫瘤を触知する。頸部、腋窩および鼠径部にリンパ節を触知しない。上部消化管内視鏡像（A）と腹部造影CT（B）とを別に示す。
TNM分類による進行度（ステージ）はどれか。
ａ IA
ｂ IB
ｃ II
ｄ III
ｅ IV

解答: e

108E45の解説

画像Aにて胃内腔へ突出した腫瘤が指摘でき、胃癌を考える（潰瘍浸潤型である3型進行胃癌が疑われる肉眼像）。画像Bでは肝転移と傍大動脈リンパ節転移がある。
a～e　遠隔転移があるため、IV期が正しい。

正答率：92%

テーマ：肝転移した胃癌のTNM分類による進行度（ステージ）判定

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