108B29

病歴と身体所見から急性冠症候群を疑う救急患者の診療で正しいのはどれか。
心雑音がなければ心エコー検査は有用ではない。
胸痛の有無にかかわらず12誘導心電図を記録する。
血中心筋トロポニンが陰性であれば帰宅させてよい。
胸痛が消失していれば患者の予後は良好と判断できる。
心電図でST-T変化を認めなければ急性冠症候群は否定できる。

解答: b

108B29の解説

a 心雑音と虚血とは関係ない。
b 正しい。無痛性の急性心筋梗塞〈AMI〉の可能性もあり、胸痛の有無にかかわらず12誘導心電図を記録すべき。
c 急性期のAMIではトロポニンT上昇がみられないこともあるため、帰宅させてはならない。この事実は107C27等で繰り返し出題あり。
d 胸痛と予後とは関係ない。
e 急性期にはST-T変化を認めないこともある。また、非ST上昇型心筋梗塞も存在する。

正答率:98%

テーマ:急性冠症候群〈ACS〉を疑う救急患者の診療について

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