108I7

68歳の男性。心房細動、うっ血性心不全、脳梗塞および脂質異常症のため、アンジオテンシン変換酵素〈ACE〉阻害薬、利尿薬、ワルファリン及びHMG-CoA還元酵素阻害薬を内服している。
この患者の心不全のコントロールの指標として有用でないのはどれか。
SpO2
体重
LDLコレステロール
胸部エックス線写真の心胸郭比
脳性ナトリウム利尿ペプチド〈BNP〉

解答: c

108I7の解説

一見臨床問題に見えるが、一般問題扱いとされている珍しい問題。心不全と直接の関係がないものを選べばよい。
a 左心不全で肺水腫を呈した場合、SpO2の低下を認める。
b 右心不全で浮腫を呈した場合、体重が増加する。
c 誤り。脂質異常症と心不全はリスクとなる患者背景が類似しており合併することが多いが、これらに直接の関係はない。
d 心不全では心胸郭比〈CTR〉が増加する(>50%)。
e 心不全では心室負荷により脳性ナトリウム利尿ペプチド〈BNP〉の分泌が増加する。

正答率:80%

テーマ:心不全のコントロール指標

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