108G24

うつ病の患者における「何を食べても同じような感じで、砂をかんでいるようです」という訴えから考えられるのはどれか。
幻覚
強迫
妄想
心気症
離人症

解答: e

108G24の解説

a 現実に存在しないものを知覚するのが幻覚である。今は実際にものを食べているので、幻覚とは呼ばない。
b 強迫とは不合理性を認識できる観念が思い浮かび、その観念を払いのけることができない状態を指す。
c 訂正不能な誤った思考を妄想と呼ぶ。今は砂を食べていないことを本人がきちんと自覚できており、妄想ではない。
d 身体の徴候や症状の誤った解釈のため、病気にかかるあるいはかかっているとの思い込みが持続している状態。ドクターショッピングと呼ばれる、複数の病院を受診する行為がみられる。
e 正しい。自らの行為に実感が湧かない状態を離人症と呼ぶ。今は自分の口で自分が食べ物を食べているにもかかわらず、その実感が湧いていない状況であり、合致する。
※実際の臨床像については100A4が詳しい。

正答率:80%

テーマ:うつ病における訴えから考えられる状態

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