107I40

出生直後の新生児。在胎42週3日、2,980gで出生した。生後1分で全身チアノーゼを認め、頻呼吸で、口腔内と鼻腔内とを吸引しても顔を全くしかめず泣かない。心拍数80/分で体動を認めない。羊水は緑色に混濁していた。口腔と鼻腔内から緑色の粘稠な液体を吸引し、酸素吸入を行ったが、児の状態は改善しなかった。
直ちに行う処置はどれか。
保温
胃管挿入
胸腔穿刺
気管内吸引
静脈路の確保

解答: d

107I40の解説

過期産児で、羊水が緑色に混濁している。口腔と鼻腔内から緑色の粘稠な液体(胎便であろう)が吸引されていることから、胎便吸引症候群〈MAS〉を考える。
a~c・e 気道に詰まってしまった胎便に対する対処になっていない。
d 正しい。気管内吸引により胎便を除去し、気道を確保することを目的とする。

正答率:93%

テーマ:胎便吸引症候群〈MAS〉への対応

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