107E65

初診から1年後の診察では次のような会話が交わされた。
医師「今日はどうやって来ましたか」
患者「妻と一緒にA駅から電車で来ました。B駅で降りてそこからは歩いてきました」(妻がうなずく)
医師「次の言葉を繰り返して言って下さい。沖の方を客船と白い帆のヨットが走っています」
患者「沖の方を(考えるようにして)船と(考えるようにして)ヨットが通っています」
医師(白紙と鉛筆とキーホルダーを患者の前の
テーブル上に置いて)「私の言う通りにして下さい。キーホルダーと鉛筆を入れ替えて、紙を裏返して下さい」
患者(キーホルダーと鉛筆を入れ替えて、紙を裏返す。)
医師(鉛筆を示して)「これは何ですか」
患者「えんぺつ」
医師「学校はどういうところですか」
患者「勉強するところです」
この患者で認められるのはどれか。
運動失語
感覚失語
伝導失語
構音障害
語健忘

解答: c

107E65の解説

患者の2番目の発言から復唱が保たれていないことが分かる(「客」や「白い帆の」が脱落している)。また、4番目の発言より音韻性錯語(えんぴつ→えん「ぺ」つ)がみられている。これらは伝導失語の特徴である。
a・b 発話は流暢であり、指示にも従えている。これらの失語は否定的。
c 正しい。上記の通り。
d 脳神経障害や口腔~声帯の器質的障害による発話不良が構音障害である。
e 言いたい言葉が出てこず、遠回しな言い方になってしまうのが語健忘である。

正答率:74%

テーマ:【長文2/3】交わされた会話から推測する失語の種類

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