106I63

65歳の男性。右手の脱力としびれとを主訴に来院した。1週前と昨日とに、これらの症状が現れ、約20分間持続したという。身体診察所見に異常を認めない。頭部MRIで明らかな異常を認めない。
この患者に対する説明として最も適切なのはどれか。
「特に心配はありません」
「自宅で安静にしていてください」
「すぐに原因の精査をしましょう」
「検査のため来週入院しましょう」
「1か月後にもう一度、頭部MRIを撮りましょう」

解答: c

106I63の解説

右手の脱力としびれが20分程度持続し、繰り替えされていることから一過性脳虚血発作〈TIA〉が考えられる。MRIで異常はなくても否定はできない。
a TIAから脳梗塞に移行する可能性があるため、危険な状態である。
b 安静にすれば症状が起きなくなるわけではない。
c 正しい。MRI以外に心電図、頸動脈エコーなどで病変の精査が必要である。
d 緊急性があるため検査であれば今日中に行うべきである。
e 1か月後では遅すぎる。

正答率:83%

テーマ:脱力としびれを主訴に来院した患者に対する説明

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