106B60

酸素投与、モニター装着および静脈路確保を行い、輸液を開始した。
現時点から数時間後までの治療の効果を判断するのに最も適切な指標はどれか。
体温
脈圧
心拍数
時間尿量
二酸化炭素分圧

解答: d

106B60の解説

a 体温は解熱剤の影響を受ける。また、全身炎症反応症候群〈SIRS〉の項目に38℃以上または36℃未満とあるように、体温は高くても低くても問題となる。ゆえに指標とならない。
b 脈圧は弁膜症や心タンポナーデなど、疾患の影響を受けるため、敗血症の治療効果判定にはならない。
c 心拍数はカテコラミンの投与などに影響されるため、治療効果判定に有用ではない。
d 正しい。輸液により循環血漿量が増加すれば、尿量も増加する。最も敏感に治療効果を判定できる。
e 血中の酸素分圧と二酸化炭素分圧との間に相関はない。

正答率:80%

テーマ:【長文3/3】敗血症性ショック患者の治療効果を判断するのに最も有用な指標

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