106B3

幼児における即時型食物アレルギーの診断で最も有用なのはどれか。
食物除去試験
食物負荷試験
特異的IgE検査
リンパ球刺激試験
皮膚プリックテスト

解答: b

106B3の解説

a 疑わしい食物を与えない状況で発作が起こらない、ということを示す。が、確定診断には至らない。
b 正しい。食物負荷試験は発作を誘発しうるため危険な検査ではある。が、本問は危険かどうかについての判断は問うておらず、あくまで「診断で最も有用なの」を選ぶように指示されているため正解となる。
c 特異的IgE検査は陽性率が低いことが問題。確実性においてはbの方が勝る。
d リンパ球刺激試験はIV型アレルギーの検査である(即時型はI型)。
e 一種の負荷試験であり、bに類似するも、確実性においてはbの方が勝る。
※食物負荷試験は危険を伴う検査であり、選びきれずcやeに逃げた受験生が多かったようだ。が、国家試験においては設問文がすべて。言い方は悪いかもしれないが、少なくともこの問題は「患者を失ってもよいので、とにかくアレルギーを確実に診断できるものを選べ。」と言っているに等しい。そういった意味で、倫理的に良問とは言いがたい。

正答率:74%

テーマ:即時型食物アレルギーの診断に有用な検査

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