106A14

Vogt-小柳-原田病でみられるのはどれか。2つ選べ
豚脂様角膜後面沈着物
前房蓄膿
雪玉状硝子体混濁
漿液性網膜剥離
夕焼け状眼底

解答: d,e

106A14の解説

Vogt-小柳-原田病は、全身(主に皮膚・内耳・脈絡膜)のメラノサイトへの自己免疫疾患である。急性期には滲出性網膜剥離や乳頭浮腫が生じることで視力が低下し、回復期に夕焼け状眼底を呈する。
a 豚脂様角膜後面沈着物は肉芽腫性の変化であるが、サルコイドーシスの特徴である。
b 前眼部に激しい炎症がみられると生じ、細菌性眼内炎や急性前部ぶどう膜炎などでもみられる。前部ぶどう膜炎として前房蓄膿が認められるものとして代表的なのはベーチェット病である。
c a同様サルコイドーシスに特徴的な所見である。
d 正しい。脈絡膜に起きた炎症によって網膜側へ浸出液が漏れ出し、網膜剥離を呈する。
e 正しい。有名な所見として知っておくべきだが、意外と初期の患者には見られない。炎症が起こったあとに脈絡膜の脱色素が起こることで生じる現象。

正答率:79%

テーマ:Vogt-小柳-原田病でみられるもの

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