106A37

高齢女性の階段昇降時の前胸部違和感。薬剤負荷シンチグラフィーにてアデノシン負荷時に限局性の血流低下を認め、遅延像にて同部位に血流の改善を認めている。誘発虚血陽性の所見である。
ａ　冠攣縮性〈異型〉狭心症であれば誘発虚血は陽性とならない。
ｂ　心筋炎であれば心筋障害部位に一致して負荷像、遅延像共に集積低下を認めるため誘発虚血陽性とはならない。
ｃ　左室肥大単独では誘発虚血を認めない。
ｄ　正しい。誘発虚血陽性は労作性狭心症の所見である。
ｅ　陳旧性心筋梗塞であれば心筋障害部位は負荷時、遅延時共に取り込みが低下するため誘発虚血陽性とはならない。