105H30

42歳の男性。右被殻出血の急性期治療の後、後遺症として左片麻痺が残りリハビリテーション目的で転入院した。入院直後はリハビリテーションに熱心に取り組んでいたが、1か月過ぎたころから頭痛を訴え、リハビリテーションを休むようになった。不眠の訴えもある。血圧は正常で、新たな神経症状は認めず、尿・血液検査所見に異常を認めない。頭部CT所見上、血腫は順調に吸収されている。
まず行うべき対応はどれか。
抗うつ薬を投与する。
家族からの励ましを伝える。
現在の精神状態を把握する。
リハビリテーションのプログラムを強化する。
リハビリテーションを休まないように指導する。

解答: c

105H30の解説

左片麻痺のリハビリテーション目的で転入院してきた42歳の男性である。全身状態は良好であったが、頭痛や不眠を訴え、リハビリテーションを休むようになった。
a 診断が確定する前に抗うつ薬を投与するべきではない。
b うつ病が疑われる場合、励ましは禁句である。
c 正しい。全身状態は比較的安定しているため、まずは現在の精神状態を把握する。
d 以前は熱心に取り組んでいたため、プログラム内容に問題はない。
e 精神状態が不安定なためにリハビリテーションを休んでいるため、無理強いは状況を悪化させる。

正答率:98%

テーマ:うつ状態の患者への対応

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