105E57

30歳の男性。精神科病棟に入院中である。数年前から家に引きこもりがちの生活を送っていた。2か月前に幻覚妄想状態を示したため入院となったが、薬物療法で改善した。最近は落ち着いているものの、表情は乏しく、ほとんど一日中臥床している。他人との交流はほとんどみられない。
この患者のリハビリテーションの課題として適切なのはどれか。2つ選べ
服薬の自己管理
否定的感情の修正
無意識的葛藤の評価
あるがままの受け入れ
コミュニケーション技能の習得

解答: a,e

105E57の解説

2か月前に幻覚妄想状態を示したため入院となった30歳の男性。現在は薬物療法にて落ち着いているというが、表情は乏しく、ほとんど一日中臥床しているのは問題だ。家の外へ出て、他人との交流させることを目標にリハビリテーションを組みたい。
a 正しい。服薬管理ができないと、症状が再燃する恐れがある。
b 否定的感情の修正は認知行動療法にて行われる。この治療法は他人と交流させることを趣旨とはしていない。
c 無意識的葛藤の評価は精神分析療法にて行われる。この治療法も他人と交流させることを趣旨とはしていない。
d あるがままの受け入れは森田療法にて行われる。この治療法も他人と交流させることを趣旨とはしていない。
e 正しい。コミュニケーション技能の習得によって、他者と交流できるよう促進する。

正答率:65%

テーマ:統合失調症患者のリハビリテーション

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