105B9

日本人若年男性の周期性四肢麻痺で最も高頻度に異常値がみられるのはどれか。
成長ホルモン
抗利尿ホルモン
甲状腺ホルモン
副甲状腺ホルモン
副腎皮質ホルモン

解答: c

105B9の解説

周期性四肢麻痺は血中カリウムの高低にてみられる(低カリウム血症が有名だが、高カリウム血症にてもみられる)。日本人若年男性では特にBasedow病など甲状腺機能亢進症患者による低カリウム血症が原因となることが多い。
a 先端巨大症では高リン血症をみるも、カリウム値に変動はない。
b ADH不適合分泌症候群〈SIADH〉では低ナトリウム血症をみるも、カリウム値に変動はない。
c 正しい。甲状腺機能亢進症では甲状腺ホルモンが尿細管からのカリウム排泄を促進する。また、交感神経作用により血糖上昇がみられ、これにより細胞内へカリウムが取り込まれてしまうことも低カリウム血症の原因とされる。
d 副甲状腺機能亢進症では高カルシウム血症と低リン血症とをみるも、カリウム値に変動はない。
e 原発性アルドステロン症では低カリウム血症をみる。が、最も高頻度といわれればcに正答をゆずることとなる。

正答率:75%

テーマ:周期性四肢麻痺の基礎疾患

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