105D32

42歳の男性。同性愛者。全身倦怠感、体重減少および皮疹を主訴に来院した。1年前から全身倦怠感と10%の体重減少とがあった。3か月前から痒みのない皮疹が多発してきた。口腔内にも同様の病変を認める。体幹部の写真を別に示す。
最も考えられるのはどれか。
二期梅毒
皮膚結核
悪性黒色腫
Kaposi肉腫
悪性リンパ腫

解答: d

105D32の解説

全身倦怠感と体重減少、皮疹を主訴に来院した同性愛者の42歳男性。体幹部の写真は暗赤色の斑状皮疹を多数認め、Kaposi肉腫を考える。
a 二期梅毒では痰赤色のバラ疹と、その消退後にみられる赤褐色の丘疹性梅毒疹が特徴である。
b 皮膚結核では片側性に出現する赤褐色の小丘疹が融合した紅斑である尋常性狼瘡や、痰紅色の皮下結節である皮膚腺病を認める。体幹にできることは少ない。
c 悪性黒色腫は黒色で辺縁不鮮明の病変が足底部や爪にできる。
d 正しい。上記の通り。
e 皮膚悪性リンパ腫としては菌状息肉症やSézary症候群がある。皮疹が合致しない。

正答率:83%

テーマ:Kaposi肉腫の診断

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