105A52

4歳の男児。頻回のげっぷを主訴に来院した。半年前から次第にげっぷの回数が増えてきた。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知せず、圧痛を認めない。24時間下部食道pHモニタリングの結果を別に示す。
この疾患に対する有効な治療法はどれか。2つ選べ
手術
食後臥位
鎮痙薬投与
カウンセリング
酸分泌抑制薬投与

解答: a,e

105A52の解説

頻回のげっぷを主訴に来院した4歳男児。24時間下部食道pHモニタリングでは朝6時頃から夜8時頃までの間でpHが低下しており、胃食道逆流症〈逆流性食道炎〉の存在を疑う。
a 正しい。Nissen術(胃底部形成術)を行うことがある。
b 臥位では症状を増悪させてしまう。
c 鎮痙薬は症状を増悪させる恐れがある。
d 今回はpH低下を認めているため器質的疾患である。精神的要因ではないのでカウンセリングは無効である。
e 正しい。胃酸逆流による食道粘膜障害を予防する。

正答率:69%

テーマ:胃食道逆流症〈GERD〉(逆流性食道炎)の治療法

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