104I66

28歳の女性。下痢と粘血便とを主訴に来院した。2か月前に海外旅行から帰国後、発熱と下痢とがあった。2週前から粘血便が出現した。体温37.5℃。血圧118/62 mmHg。腹部は平坦、軟で、左下腹部に圧痛を認める。筋性防御を認めない。下部消化管内視鏡写真(A)と糞便の顕微鏡写真(B)とを別に示す。
この疾患に合併するのはどれか。
髄膜炎
肝膿瘍
進行麻痺
壊死性筋膜炎
溶血性尿毒症症候群

解答: b

104I66の解説

海外旅行から帰国後の発熱と下痢・粘血便。Aにて腸管粘膜の出血と潰瘍形成を、Bにてアメーバ原虫が指摘できる。アメーバ赤痢の診断。
a 髄膜炎の合併は知られていない。
b 正しい。アメーバ赤痢には肝膿瘍を合併する。
c 進行麻痺は梅毒に合併する。
d 壊死性筋膜炎は溶連菌感染に合併する。
e 溶血性尿毒症症候群は腸管出血性大腸菌感染に合併する。

正答率:95%

テーマ:アメーバ赤痢の合併症

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