104I43

3か月前から食欲不振と体重減少とがある34歳の女性である。上腹部に圧痛を認め、下腹部に腫瘤を触知している。CEA は高値であり、骨盤部造影CTにて両側卵巣に腫瘤性病変がみとめられ、転移性悪性腫瘍が疑われる。
ａ　食道癌でみられる嚥下障害や食事のつかえの訴えはなく、否定的。
ｂ　正しい。消化管、特に胃に原発する癌が卵巣に転移したもの Krukenberg 腫瘍といい、原発巣として最も可能性が高い。
ｃ・ｄ　上腹部圧痛の説明がつかず、臨床像も異なる。
ｅ　子宮癌は卵巣に転移することは殆どない。