104E21

造血幹細胞移植における全身放射線照射で正しいのはどれか。
単回照射する。
白血球数は保たれる。
生殖機能は保たれる。
二次がんの発生率が高い。
総線量は2Gy程度である。

解答: d

104E21の解説

造血幹細胞移植前には前処置をする必要がある。元の悪性細胞を出来る限り死滅させ、また移植細胞に対する免疫を防ぐために行われる。移植日に向けて白血球数をほぼ0に近づけるため多くの副作用がみられる。
a 複数回に分けて照射するのが一般的。単回照射が行われるのは骨転移に対する疼痛管理が代表的である。
b 白血球は放射線による影響を強く受ける組織の1つである。急性障害として血球減少が挙げられる。
c 生殖細胞は分裂能が高いため放射線感受性が非常に高い。生殖機能が障害されてしまう可能性は十分にあるだろう。
d 正しい。抗癌剤や放射線照射、免疫抑制剤などの影響で、二次がん(元の悪性腫瘍とは別の腫瘍)が発生しやすいとされている。
e 総線量は10〜15Gy程度、2〜3Gy/回とすることが多い。

正答率:77%

テーマ:同種造血幹細胞移植における放射線照射について

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