104A60

原発性アルドステロン症で正しいのはどれか。
男性に多い。
α遮断薬が有効である。
高カリウム血症を呈する。
ACTHの日内変動は保たれる。
対側副腎の機能は抑制される。
超音波検査で偶然発見される。
術後に副腎皮質ステロイドを補充する。

解答: d

104A60の解説

a 女性に多い。
b α遮断薬が有効なのは褐色細胞腫。
c 低カリウム血症を呈する。
d 正しい。ACTHの日内変動は保たれるという点でCushing症候群と区別される。
e 対側副腎は抑制されると書いてある文献も多く存在する。が、そうすると本問では答えが複数個出現してしまうため、本選択肢はバツと判定せざるを得ない。おそらくは選択肢を総合的に考えるに、Cushing症候群との対比を想定している問題と思われ、Cushing症候群と比べて副腎機能が抑制されやすいかどうか、という議論をしているのであろう。
f 原発性アルドステロン症の副腎腺腫は小さいため、超音波検査で偶然発見されることは少ない。subclinical Cushingとの対比ポイントである。
g eで示されるように対側副腎の機能は抑制されにくいため、術後副腎皮質ステロイド補充は不要。

正答率:56%

テーマ:原発性アルドステロン症について

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