102I45

50歳の男性。半年前に右眼の一過性の視力障害をきたした後、月に1回程度の左上下肢の脱力発作を繰り返している。
脳血管造影写真で想定される病変はどれか。
右総頸動脈閉塞
右内頸動脈起始部狭窄
右内頸動脈終末部狭窄
右中大脳動脈狭窄
右後大脳動脈閉塞

解答: b

102I45の解説

右眼の一過性の視力障害は眼動脈狭窄による黒内障が考えやすい。左上下肢の脱力の原因は錐体路障害による。内頸動脈と眼動脈分岐部について解剖学的理解を問う良問。
a 閉塞であれば一過性の症状はみない。
b 正しい。右内頸動脈起始部狭窄による症状に矛盾しない。
c・d 眼動脈は内頸動脈サイフォン部付近より分岐する。ゆえにこれらの狭窄であれば眼動脈の血流は保たれているはずで、黒内障はみない。
e 後大脳動脈閉塞であれば視力障害ではなく、視野障害(同名半盲)をみる。

正答率:84%

テーマ:一過性脳虚血発作で障害される動脈

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