102H22

72歳の女性。転倒による腰椎圧迫骨折のため整形外科病棟に入院した。入院当夜に「ここはどこ」、「助けて」と大声を出して興奮し始めた。周囲の者には見えない相手と争っている様子となり不穏となった。数時間にわたってこのような状態が続いた。翌朝覚醒時、見当識に障害はなく落ち着いているが昨夜のことは記憶にない。入院前には精神症状はみられなかった。
考えられるのはどれか。
昏迷
解離
せん妄
Korsakoff症候群
偽認知症

解答: c

102H22の解説

高齢女性の外傷後の入院。大声を出して興奮し始め、不穏となっている。翌朝には記憶が残っていない。せん妄の診断。
a 昏迷は外部からの刺激に反応できない状態である。意識障害は原則としてみられない。
b 解離は自我の障害であり、多重人格など多彩な症状を呈する。
c 正しい。上記の通り。
d Korsakoff症候群では健忘をみるも、その他に作話や記銘力障害といった特徴がある。
e 偽認知症は囚人にみられる反応であり、退行を呈する。

正答率:98%

テーマ:せん妄の診断

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