102F19

42歳の男性。腹痛を主訴に来院した。昨日から悪心とともに腹痛が上腹部に出現し、次第に増強しながら右下腹部に限局してきた。身長172cm、体重67kg。体温37.6℃。脈拍76/分、整。血圧136/72mmHg。血液所見:赤血球452万、白血球11,800。
腹部所見で認めないのはどれか。
圧痛
反跳痛
筋性防御
腹部膨隆
腸雑音低下

解答: d

102F19の解説

病歴から急性虫垂炎を疑う。炎症が腹膜に波及し、腹膜刺激徴候を認めることがある。
a McBurney点などの圧痛は特徴的所見。
b Blumberg徴候ともいい、腹膜刺激症状である。
c 腹膜刺激症状の一つである。
d 誤り。腹部膨隆は特徴的所見ではない。
e 虫垂部の炎症により腸管運動麻痺を呈する。

正答率:70%

テーマ:急性虫垂炎の腹部所見

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