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妊娠9週時に性器出血を認めた32歳の2回経産婦である。腟内に暗赤色の血液貯留を認めている。経腟超音波検査では子宮腔内に胎嚢を認め、頭殿長23mmの心拍動を有する胎芽を認めることから、妊娠初期の不正性器出血について鑑別していく。
ａ　経産婦であり、不正性器出血の鑑別として子宮頸癌は想起すべきである。
ｂ　誤り。子宮体癌では子宮内膜の肥厚により妊娠継続は稀であり、臨床像からも最も考えにくい。
ｃ　絨毛膜下に血腫が生じることで出血する。血腫自体は自然消失することが多い。
ｄ・ｅ　妊娠時に合併すると、接触による出血の原因となり得る。