102D37

68歳の女性。腹痛を主訴に来院した。3年前から時々食後に右上腹部痛があった。昨日の夕食後にも腹痛があった。体温37.4℃。右季肋部に圧痛を伴う腫瘤を触れる。白血球12,500。CRP 5.8mg/dL。腹部造影CTを別に示す。
考えられるのはどれか。2つ選べ
胆石症
胆嚢炎
胆嚢腺筋腫症
胆嚢腺腫
胆嚢癌

解答: a,b

102D37の解説

食後の右季肋部痛、炎症反応が上昇を認める。腹部造影CTでは胆嚢内結石を認め、胆嚢壁肥厚も認めることから胆石に伴う急性胆嚢炎と診断する。
a・b 正しい。上述の通り。
c 胆嚢腺筋腫症の多くは無症状であること、また炎症反応は上昇しないことから考えにくい。
d 胆嚢腺腫は胆嚢上皮からできる良性腫瘍であり、胆嚢内腔に突出する腫瘤としてみられる。
e 胆嚢癌は辺縁不整の腫瘤性病変としてみられる。

正答率:82%

テーマ:胆石症と胆嚢炎の診断

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