102D23

43歳の女性。微熱と倦怠感とを主訴に来院した。微熱は3週前から続いている。体温37.8℃。脈拍96/分、整。血圧132/86mmHg。心尖部に2/6度の収縮期雑音を聴取する。右指先に有痛性の赤紫色の結節を認める。血液所見:赤血球322万、白血球15,800。CRP12.5mg/dL。
診断に有用な検査はどれか。2つ選べ
血液培養
喀痰培養
胸部造影CT
胸部単純MRI
心エコー検査

解答: a,e

102D23の解説

微熱と倦怠感とを主訴とする43歳女性。心尖部に収縮期雑音を聴取することから僧帽弁閉鎖不全症を考える。右指先に有痛性の赤紫色の結節はOsler結節であろう。感染性心内膜炎〈IE〉を強く疑う。
a 正しい。IEを疑う際は、血液培養を好気ボトル、嫌気ボトルともに3本ずつ採取する。
b 喀痰培養は呼吸器感染症を疑う場合に用いる。
c 胸部造影CTは診断に有用ではない。他の感染症を除外するために行うことはあるが診断には至らない。
d 胸部単純MRIは診断に有用ではない。
e 正しい。疣贅の有無を確認する。

正答率:97%

テーマ:感染性心内膜炎〈IE〉の検査

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