102C23

35歳の男性。潰瘍性大腸炎のため中心静脈栄養を開始することとなった。右鎖骨下静脈を穿刺して中心静脈路を確保した後、確認のため胸部エックス線撮影を行おうとしたところ呼吸困難を訴えた。右胸部で打診上鼓音であり、呼吸音が減弱している。
考えられるのはどれか。
気胸
血胸
肺水腫
空気塞栓
縦隔気腫

解答: a

102C23の解説

右鎖骨下静脈を穿刺して中心静脈路確保後に呼吸困難を訴えた35歳男性。右胸部で打診上鼓音であり、呼吸音が減弱している。
a 正しい。中心静脈路確保の手技に伴う医原性気胸を発症したと考えられる。
b 血胸の場合は打診上鼓音ではなく濁音である。
c 肺水腫の可能性も否定できないが、打診上鼓音であることが説明できない。
d 中心静脈路から空気が入り込む可能性は否定できない。しかし、これも打診上鼓音はみないはず。
e 縦郭気腫では皮下に握雪感をみるはず。

正答率:95%

テーマ:医原性気胸の診断

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