102C21

夜間呼吸困難を主訴とする55歳男性。胸部エックス線写真では両側肺門部を中心に蝶形陰影を認め肺水腫（左心不全症状）を疑う。5年前に拡張型心筋症と診断されていることから、低心機能を原因とした急性左心不全と診断できる。
ａ　急性左心不全であり低アルブミン血症と来しているとは考えにくい。
ｂ　重炭酸ナトリウムは代謝性アシドーシスの補正の際に用いる。本症例は呼吸性アシドーシスであり、不適切である。
ｃ　プロプラノロールはβ遮断薬であり、急性心不全には心収縮力が低下するため禁忌である。
ｄ　プレドニゾロンはステロイド薬であり、本症例には不要。
ｅ　正しい。フロセミドの投与により肺うっ血を改善する。