102A45

45歳の男性。3年前から自覚している頸部の腫瘤が徐々に増大してきたため来院した。頸部の写真(A)と頸部単純CT(B)とを別に示す。
考えられるのはどれか。
粉瘤
脂肪腫
甲状腺腫
正中頸嚢胞
リンパ管腫

解答: d

102A45の解説

CTにて嚢胞性病変が甲状軟骨の前面にみられる。部位は正中であり、文字通り正中頸嚢胞と判定する。
a 粉瘤(アテローム)は真皮内もしくは皮下に生じる嚢胞である。
b 脂肪組織であれば低吸収となる。これほど明るくならない。
c 甲状腺組織であれば高吸収となる。これほど暗くならない。
d 正しい。上記の通り。
e 小児の側頸部に好発する。

正答率:92%

テーマ:正中頸嚢胞の診断

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