101H7

19歳の男性。「ご飯に毒が入っている」と言い、食事をしない状態が続いているため両親に連れられて来院した。3か月前から自室に閉じこもりがちになった。両親ともあまり接触しようとせず、時に独り言が聞かれたり興奮して大声を出すこともあった。入院治療の必要性を説明したが、患者はかたくなに入院を拒否している。両親は入院を希望している。
この患者に適用される入院形態に関して正しいのはどれか。2つ選べ
保護者の同意が必要である。
治療費は全額公費負担となる。
対象はこの患者の疾患に限られる。
入院時に知事への届出が必要である。
2名以上の精神保健指定医の診察が必要である。

解答: a,d

101H7の解説

食事をしない状態が続いている19歳の男性。「ご飯に毒が入っている」と被毒妄想があり、自室に閉じこもりがちで独り言も聞くことから、統合失調症が疑われ、入院加療が必要である。入院に対し、患者は拒否しているが両親は希望していることから、医療保護入院の形態をとる。
a 正しい。医療保護入院では保護者の同意が必要である。
b 治療費は通院医療費の 90 %までを保険給付と公費とでまかなう。全額公費負担となるのは措置入院と緊急措置入院である。
c 対象は疾患ではなく、精神疾患者に限られる。
d 正しい。入院後10日以内に知事への届出が必要である。
e 2名以上の精神保健指定医の診察が必要となるのは措置入院である。

正答率:70%

テーマ:医療保護入院の要件

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