101H6

79歳の女性。胃癌の手術後に肺炎を併発し、1か月間の臥床を余儀なくされた。
起こりにくいのはどれか。
安静時心拍数の減少
股関節の屈曲拘縮
四肢の筋萎縮
肺活量の低下
起立性低血圧

解答: a

101H6の解説

長期臥床により廃用をきたしていると考える。
a 誤り。自律神経系は末期まで廃用をきたしにくい。
b・c 拘縮や筋萎縮は廃用の典型的症候である。
d 肺機能の低下により、肺活量は低下する。
e 起立性低血圧も自律神経系の障害でみられやすい。ゆえにaとセットと考えられ、悩ましい。が、高齢者はもともと起立性低血圧をきたしやすい。また、1か月間の臥床の後、起立したらうまくいかないことは容易に想像がつくだろう。

正答率:69%

テーマ:廃用症候群の症候

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