101H43

60歳の男性。排尿困難を主訴に来院した。前立腺に限局した腺癌と診断され、根治的前立腺全摘除術を受けた。
周術期の管理で正しいのはどれか。2つ選べ
手術中下肢にストッキングを装着する。
手術後は骨盤高位にする。
ドレーンは開放式にする。
抜糸まで連日抗菌薬を投与する。
早期離床を促す。

解答: a,e

101H43の解説

根治的前立腺全摘除術の周術期管理。
a 正しい。深部静脈血栓〈DVT〉予防のため有効な処置である。
b 前立腺全摘除術だけで大量出血を呈し、脳虚血になるとは考えにくい。通常の仰臥位でよい。
c 感染予防の観点から閉鎖式ドレーンを用いる。
d 抜糸までは数週を要する。そこまで長期間にわたる抗菌薬投与は不要。
e 正しい。DVTや廃用の予防に早期離床を促す。

正答率:89%

テーマ:周術期の管理

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