101G7

47歳の女性。口唇と体幹との皮疹を主訴に来院した。2日前から発熱と咽頭痛とがあった。昨日、市販の感冒薬を内服した。今朝、軽度の痛みを伴う皮疹が出現した。口唇(A)と体幹(B)との写真を別に示す。
検査として適切なのはどれか。
細菌培養
貼付試験
KOH法鏡検
ウイルス抗体価
スクラッチテスト

解答: b

101G7の解説

市販の感冒薬内服を契機に生じた、口唇と体幹との皮疹(画像ではA, Bともに該当部位の紅斑が指摘可能)。薬疹を疑う。
a 細菌感染は考えにくい。
b 正しい。貼付試験はIV型アレルギーの検査である。疑わしい薬剤を背部など目立ちにくいところに貼り付け、反応をみる。
c KOH法鏡検は真菌感染に施行される。a同様、真菌感染は考えにくい。
d a・c同様、ウイルス感染も考えにくい。
e スクラッチテストはI型アレルギーの検査である。I型アレルギーは即時型とも呼ばれ、数分〜数十分で症状が出現する。本患者のケースでは感冒薬内服から1日程度経過してから症状が見られているため、I型よりもIV型反応が考えやすい。

正答率:61%

テーマ:薬疹の検査

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